青汁考察

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青汁と血圧の関係性

生活習慣病の一つである高血圧はそのままにしておくと動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞・脳梗塞・腎臓障害などの重篤な病気へとつながります。
最近は、中高年を過ぎると男性・女性にかかわらず知らないうちに高血圧になられる方も多いため、日ごろから生活習慣を見直すことは大変重要です。
血圧の変動は、生活環境からくるストレスなどと様々な物質によって上下することがわかっています。

*血圧を上昇させる物質1:ナトリウム(塩分)
高血圧の原因としてよく知られている成分ですが、通常は我々のからだの中の神経 と筋肉の働きを助ける作用があります。
しかし、ナトリウムを取りすぎると腎臓内の 細胞から血液内にナトリウムが排出されて、血管の壁を厚くし血液の流れを悪くし 血圧が高くなります。
同時に、ナトリウムの排出に関係する腎臓の機能を低下させることになります。

*血圧を上昇させる物質2:副腎皮質ホルモン(アドレナリン・ノルアドレナリン)
副腎皮質ホルモンには血管収縮作用がありますが、ストレスなどで交感神経が刺激されると、血液の中に入り込み血圧を上昇させる働きがあります。

*血圧を低下させる物質1:カリウム
カリウムは大きな働きは、余分なナトリウムをからだの外で排出する作用があります。
さらに、血圧を上げるレニンと呼ばれる物質の分泌を抑え、血管拡張作用によって血圧を下げる働きもあります。

*血圧を低下させる物質2:キニン・プロスタグランディン
キニンは血管拡張作用があり、プロスタグランディンは利尿作用とともに細動脈の拡張作用があり、血圧を低下させる働きがあります。

これらの物質の中で、食事に関係する物質はナトリウムとカリウムであり、まさしく、血圧 を変動させるアクセルとブレーキの役目をしています。
ナトリウムから食塩への換算式は次のように定められていますので覚えておいてください。

ナトリウム(mg)X 2.54÷1000=食塩量(g)

2015年に改定された厚生労働省のガイドラインによると1日あたりの食塩の摂取量は 成人男性で1日8.0g未満、成人女性で7.0g未満と定められましたが、高血圧治療ガ イドラインでは、高血圧患者さんの場合は1日 6mg未満に規定されています。
このように高血圧を気にする方は、塩分の少ない食材をとり、カリウムの多い食材を摂取す ることが推奨されています。

青汁には豊富な栄養成分が含まれていることから様々な健康効果があることが知られていますが、特に血圧に関しては血圧を正常化することがわかっています。
この正常化という意味は血圧を下げるだけでなく、低血圧の方にとっても正常範囲内の血圧に維持される効果もあります。
血圧を下げる要因となるカリウムについては、厚生労働省が推奨する健康日本21によるガイドラインではカリウムの一日あたりの摂取量の目安は3.5gと定められています。
しかし、厚生労働省の「国民健康・栄養調査(平成21年)」によりますと、年代別・男女別にみると毎日500~800mgが不足しているというデータが出ています。
野菜不足が指摘されている日本人にとって、カリウムを多く含む野菜を摂取することはカリウム不足を解消する手助けとなるはずです。
しかし、注意しなければならないのは、野菜を加熱・加水するとカリウムが消失してしまうという欠点がありますので、効率的にカリウムを摂取する方法は青汁を毎日飲むことです。
市販されている青汁には1杯で約50mg~200mgのカリウムが含まれていますので、成分表をよく確認して選んでください。
少しでもカリウム不足を補うことは大切です。
ただし、青汁は医薬品とは違って即効性がありませんので、毎日継続して飲むことによって緩やかに血圧を正常化させます。
もちろん、青汁をのむのと同時に食生活の中で塩分の多い食材は避けて、適度な有酸素運動を行うことによって青汁の健康効果を高めることをおすすめします。
しかし、カリウムの摂取については腎臓機能に障害をもっている方は高カリウム血症を引き起こす可能性がありますので、青汁に飲む前に事前に医師と相談してください。
カリウム以外にも青汁には豊富なビタミン群と食物繊維を含んでいますので、悪玉コレステロールの酸化を抑えるとともに、中性脂肪を下げる効果があります。
高血圧の合併症である動脈硬化予防に青汁は効果があります。
野菜不足を補いながら血圧を正常化できる青汁の健康パワーはまさに血圧降下薬にも匹敵します。

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