青汁考察

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飲み過ぎは下痢になる

健康な腸の中では、水分の大部分は移動している途中で吸収されますが、吸収されない水分が摂取したもののカスと一緒になって、ある程度の固さの便となり排泄されます。
しかし、この腸内の動きが異常の場合には、水分吸収がされずに便とともに排泄されてしまいます。
便に含まれる水分量が正常の時の70%から80%よりも高い「軟便」から液状になり、これを「下痢」と呼びます。
これ以外に、摂取したものによって水分自体が腸に溜まり、水分量が増えて下痢になるケースと細菌感染によって腸の中に水分が出て下痢となる場合もあります。

健康飲料である青汁を飲みすぎて下痢になるケースもありますが、その原因として考えられるのは次の要因があげられます。

1 青汁の原材料である食物繊維
青汁に含まれる食物繊維は便秘解消に効果があることは知られていますが、食物繊維の取りすぎによって軟便・下痢になる場合もあります。
食物繊維には腸内に水分を多く含み老廃物を吸着して排泄する働きのある水溶性食物 繊維と腸の蠕動運動を促進させる不溶性食物繊維の2つの種類に分かれています。

粉末タイプの青汁に含まれる食物繊維はほとんどが不溶性食物繊維であり、この不溶性食物繊維を取りすぎることによって下痢を引き起こすことがあります。
一方、冷凍タイプ・ジュースタイプの青汁には不溶性と水溶性の食物繊維を一定の割合で混ぜている商品もありますので、この場合には下痢は起こりにくいこともあります。
いずれにしても、下痢となった場合は量を控えるかひどい場合には飲まないようにしてください。

2 難消化性デキストリン
難消化性デキストリンとは天然のでんぷんから作られる水溶性食物繊維の一つであり、中性脂肪・コレステロール・血糖値の異常の改善効果を示す特定保健用食品(トクホ)の許可を消費者庁から受けています。
この安全性の高い成分である難消化性デキストリンの取りすぎによって軟便・下痢を起こす方がいますので注意が必要です。
青汁に配合されている量は商品によって異なりますので、ラベルの成分表示の上位に記載されている商品には多く含まれていますので、もしこのような商品の取りすぎで下痢になった場合には、表示されていない商品を選んでください。

3 おなかの冷え
青汁の原材料に使われている緑黄色野菜のうち、白色・青色・緑色の葉物野菜はからだを冷やす働きがあり、下痢になることがあります。
このような場合は、ぬるいお湯などで青汁を作るようにしてください。

4 青汁に添加されている人工甘味料
青汁の中では飲みやすくするために人工甘味料を含んでいる商品がありますが、アスパルテーム・アセスルファムカリウム・スクラースと呼ばれる人工甘味料には「取り過ぎによりおなかがゆるむ」という注意書きが記載されています。
このような商品を飲んで下痢になった場合には、これらの人工甘味料を含まない青汁を選ぶか、少量のはちみつを甘味として添加して飲むことをおすすめします。

5 青汁に含まれる添加物
人工甘味料以外の添加物としては、着色料・保存料・香料を含む青汁商品もあり、これらの添加物が下痢を引き起こす場合もあります。
できれば無添加の表示されている青汁商品を選ぶことをおすすめします。

6 アレルギー
食物アレルギーのある方で青汁の原材料である緑黄色野菜によってアレルギー反応を示す場合には、下痢の症状とともに蕁麻疹などの症状を併発します。
このような場合には青汁は飲まないで医師に相談してください。
なお、食物アレルギーにはすぐに症状がでる即時型アレルギーと飲んだ後数時間たってから症状があらわれる遅延型アレルギーがありますので注意が必要です。
食物アレルギーは子供だけに発症すると思われている方が多いと思いますが、最近は大人になって突然食物アレルギーになる方が増えていますので覚えておいてください。

青汁を飲むことによる健康効果は即効性がありませんので、毎日継続して摂取することが 大切です。
そのためにも、商品に記載されている1日あたりの摂取量を必ず守ってください。

過敏性腸症候群のある方方は消化器トラブルを引き起こしやすいです。
また、幼児も腸がまだ発達していないため、腸への過剰刺激により下痢・吐き気など引き起こします。
青汁による下痢を防ぐために飲む量を少なめにするか控えるようにしてください。

また、青汁の飲みはじめに、特別な原因なくして下痢になるケースがありますが、これはか らだが正常に反応しているともいえます。
今までの野菜不足などによって作り上げられた 体質をもっている方又は普段より胃腸の調子が悪い方が、突如多くの栄養分のある青汁を からだに取り入れることによって、その消化・吸収が追い付けずに下痢になることもありま す。
このような場合には、最初は青汁を一口ずつから徐々に飲む量を増やしていき、からだ が慣れてきたら量を増やす方法をおすすめします。

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